「シンプルに生きる」(2016年6月12日週報巻頭言 牧師 藤井秀一)

不要な物を減らし、生活に調和をもたらそうとする考えを、断捨離(だんしゃり)といい、2010年には流行語にもなりました。近年では断捨離をする人を「ミニマリスト」と呼ぶのだそうです。

持ち物は生活を豊かにしてくれます。一方で持ち物のゆえに、生活が複雑にさせられてしまうこともあるでしょう。アインシュタインは、奥さんにひげ剃り用の石けんを勧められたときに、「石けんが二種類もあると人生が複雑になりすぎる」と言ったそうです。今は、洗濯用・食器用・風呂用・トイレ用・自動車用・髪用・ペット用、などなど・・アインシュタインはこれを見たらなんというでしょう。

主イエスは「命のことで何を食べようか。体のことで何を着ようかと思い悩むな」と言われます。それは、本当にあなたにとって大切なこと、必要なことに心が集中できないほど、「何を食べるか」「何を着るか」と生活が複雑になっていませんか、という問いかけにも聞こえます。

神の造られた自然の法則はシンプルです。同じように、神が造られたわたしたちの命、生き方、価値観もシンプルがいいのではないでしょうか。

「ただ、神の国を求めなさい。」ルカ12章31節

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